こんにちは。
ペットロス療法士として活動しておりますエミです。
このたびの令和6年能登半島地震により、被害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。
災害はいつやってくるかわかりません。
ペットは大切な家族の一員です。災害時に大切なペットを守れるのは飼い主だけです。大切なペットを守るために、いまできること、そして災害に遭ったときの対処方法を考えていきしょう。
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【アニマルペットロス療法士の連載コラム1】アニマルペットロス療法士が、実際にペットロス症候群を経験し解消するまでの体験談
【アニマルペットロス療法士の連載コラム2】ペットロスの重症化を軽減する~ペットとの最期のさよならまでの過ごしかたと向き合いかた~
【アニマルペットロス療法士の連載コラム3】ペットロスにならないための悔いのないお見送りのしかた~あなたにしかできない大切な最期のお返し~
【アニマルペットロス療法士の連載コラム4】ペットロス、次への一歩の踏み出しかた~人そでぞれでいい、自分なりの一歩~
いまできること
マイクロチップの装着と情報登録
災害時、飼い主とはぐれてしまったペットは数多くいました。災害時はペットも興奮状態に陥り、逃げ出してしまうこともあります。
平常時にペットとのコミュニケーションをとり、呼び戻しができるようにしておくことも大切です。そして、もしはぐれてしまってもマイクロチップが装着されていれば身元の確認をすることができます。
では、マイクロチップとはどのようなものなのでしょう?
大切なペットに異物を埋め込むのはかわいそう。体に負担がかかるのでは?など装着することに否定的な方もいらっしゃると思いますので、簡単にマイクロチップのご説明をさせていただきます。
大きさは直径2mm、長さ8~12mmの円筒形の電子器具で、ペット先進国と言われている国々ではすでに装着が義務付けられております。表面には生体適合ガラスが使用されているため生体への影響は少なく、安全性は高いと考えられています。装着時の痛みについても普通の注射くらいとされており、動物病院で簡単に装着することができます。
犬は生後2週齢、猫は生後4週齢から埋め込むことができますので、避妊や去勢手術と一緒に装着することをおすすめします。
そして、もうひとつ大切なことがあります。
それはマイクロチップの情報登録と更新です。せっかくマイクロチップを装着しても、情報登録がされていないと保護時に飼い主に連絡をすることができないので、しっかりと行いましょう。情報登録は装着をしてくれた動物病院で行うことができます。
そして、忘れがちですがとても大切なのは情報の更新です。
飼い主が転居などをした場合には、必ず情報登録の更新をしましょう。情報登録の更新は環境省の犬と猫のマイクロチップ情報登録から行うことができます。こちらのページでは、飼い主の情報登録の変更以外にも登録情報の確認や証明書の再交付、死亡の届出などもできますので定期的に確認することをおすすめします。
ペットとの避難セットを準備
キャリーケースや持ち運べるケージ
被災時すぐにペットを入れて運べるように、手に取れるところに置いておきましょう。また日常的にペットベッドとして使用して、避難所でも安心して使ってもらえるようにしておきましょう。
フード・食器
救援物資が届くまでの間のフード、水、食器など。
特に好き嫌いの多いペットのために、お気に入りのフードは多めに準備しておきましょう。ローリングストックをしておくことをおすすめします。
トイレ用品
トイレシートや、猫の場合は猫砂など使い慣れているもの。また排泄物を入れておくためのビニール袋もストックしておきましょう。いまは特殊加工された臭わない袋なども販売されているので、準備しておきましょう。
リードやハーネス
逃げ出し防止のために普段使用しない猫などにも用意しておくと安心です。
タオル・ティッシュ・ウエットティシュ
トイレを失敗してしまったときや、体が汚れてしまったときなど汎用性が高いので多めに準備しておきましょう。
洗濯ネット(猫の場合)
興奮状態の猫を安心して避難させるために必要になる可能性があります。
災害に遭ってしまったら
まずは「同行避難」
災害時にはペットと一緒に「同行避難」することが大切です。
ペットと一緒に避難することで、飼い主、ペット双方の安全を確保しましょう。
特にペットは被災によりパニック状態になり、かなりのストレスを感じていると思います。飼い主が優しく声をかけるなどして、落ち着かせてあげましょう。
「同行避難」と「同伴避難」の違い
「同行避難」とは、災害時に飼い主とペットが一緒に安全な場所に避難することです。避難所にて同じ空間にいられることではありません。
紛らわしい表現になってしまいますが、
「同行避難」→ 一緒に安全な場所に避難すること
「同伴避難」→ 避難所において飼い主とペットが同じ空間に居住できる
「同伴避難」では、飼い主が避難所でペットを飼養管理することができますが、それぞれの避難所等によってルールが異なります。事前に近くの避難所が「同伴避難」可能かどうか?また、そのルールはどうなっているのか?をしっかりと確認することが大切です。
まとめ
災害はいつやってくるかわかりません。
いつ何時、何が起こっても冷静に対応できるように常日頃から、シミュレーションしておきましょう。
大切なペットを守れるのは、飼い主のあなただけです。
日頃は大人しい子も、パニック時には興奮して暴れてしまうかもしれません。また勢いで逃げ出してしまう子もいるかもしれません。災害時に迷子になってしまったら、見つけ出すことはとても難しいでしょう。
上記にも記載しましたが、日頃から呼び戻しや「待て」「よし」などのコマンドの練習をしておきましょう。
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