【アニマルペットロス療法士の連載コラム2】ペットロスの重症化を軽減する~ペットとの最期のさよならまでの過ごしかたと向き合いかた~

ペットロス

こんにちは。ペットロス療法士として活動しておりますエミです。今回はペットロスの重症化を軽減する、ペットとの最期の向き合い方についてお話したいと思います。

現在、このコラムをご覧になられていらっしゃる方の中には、闘病や高齢など様々な理由で、ペットとのお別れが迫ってきている方もいらっしゃると思います。

このコラムをご覧いただき、少しでも心に灯(あか)りを灯(とも)すことができたら嬉しいです。

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病気等により、最期が目前に迫っている方

私自身、経験がありますが、獣医師により病名を告知され、あと幾ばくかの時間しか残されていない場合。私は、病気に関連するありとあらゆる情報を集めました。ネットで検索をしたり、SNSで同じ病気に罹患し回復された方の体験談を読んでみたり、関連する書物を調べたりしました。

結果は、以前のコラムでもお話しましたが、愛犬は私の元に戻ってくることはありませんでした。

これは私の反省点になるのですが、私は愛犬を助けたい気持ちでいっぱいで、本来の過ごし方を忘れていました。なぜ、私はパソコンや書籍にばかり時間を費やし、大切な愛犬との時間を削ってしまったのだろう。残り少ない命を救いたいがために、大切な時間を減らしていたことに気が付かなかったのです。きっと、いまこのコラムを読まれている方の中にも同じような方がいらっしゃると思います。

病気のことを調べることも大切ですが、それよりも大切なことは、一緒の時間を少しでも増やすこと、語り掛けること、優しく撫でてあげることです。あたりまえのようなお話ですが、これが私にはできていませんでした。もし、いま、目の前にご病気のペットがいらっしゃる方は、ぜひ、一緒にいる時間はネットやスマホを見るのではなく、その子をみてあげてください。最期までのその時間が、大切な大切な宝物になります。

「最期の姿を見るのは辛い」

そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。私も最期のときのことを思い出すと、いまだに動悸がして涙が出てきてしまいます。でも、自分に置き換えて考えてみてください。力を振り絞って、最後まであきらめず病気に立ち向かっているときは、やはり大切な人に見守ってもらいたい、応援してもらいたいと思いますよね。最期の時を迎えるときは、最愛の人に寄り添ってもらいたいとペットも思っていると思います。

高齢で寿命が尽きそうなペットがいらっしゃる方

日に日に体力は落ち、視力はなくなり、走り回っていたのに、いまでは眠っているばかり。体調も万全ではなく、食欲も落ち、いよいよかと思っていらっしゃる方。高齢のペットは、また若いころとは違う可愛さが出てきますよね。可愛さというより、愛おしさでしょうか。ペットのまわりにはゆっくりとした時間が流れていることと思います。

ぜひ、ペットにたくさん話しかけてあげてください。

ある統計によると、亡くなる最後まで残っている感覚は「聴覚」とも言われています。耳が遠くなったから聞こえていないかも。と思われるかもしれませんが、音の振動で、きっと可愛いペットの心に届いていますよ。

「Apoptosis」という言葉をご存じでしょうか?

医学用語ではあるのですが、意訳すると、「遺伝子に支配された細胞死」と難しい言葉になってしまいますが、体内にある細胞はみなすべて遺伝子にプログラミングされているという意味です。細胞はまた新しく生まれかわるために、自らのプログラミングで死を迎えます。

ここからは私の想像になるのですが、あなたの大切なペットも今の体から抜け出し、新しい体に生まれ変わろうとしているのだと思います。お別れしてしまうのはとても悲しいことですが、「またどこかできっと会える」と信じて、その日が来るまで笑顔で話しかけたり、優しく撫でてあげてください。

「Apoptosis」は、Official髭男dismの曲のタイトルになっています。 とても素敵な歌詞なので、一部引用させていただきます。

さよならはいつしか 確実に近づく

落ち葉も空も向き合う蝉も

私達と同じ世界を生きたの

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躊躇いひとつもなくあなたを抱き寄せる

別れの時まで ひと時だって愛しそびれないように そう言い聞かすように

アポトーシス/作詞:藤原聡 作曲:藤原聡

まとめ

長々と書いてきましたが、いかがでしたでしょうか?

どんなに大切にしていても、いつしか必ずお別れはやってきます。お別れの時期をどのように過ごすかによって、その後の気持ちの在り方が変わってきます。どんなに苦しく、悲しくても、精一杯自分のできることをしてあげたと自負があれば、ペットロス症候群になる可能性は低いと思います。

何か思い残したことがあったり、してあげられなかったことがあると、それが何倍にもなって後から後悔としてやってきます。今からでも良いので、限りあるペットとの時間を宝物のように大切に過ごしてください。

あと、大切なことをわすれていましたが、写真や動画はできるだけたくさん撮影しておきましょう!毎日でもいいくらいです。きっといつか、あなたの心を癒してくれる大切なものになると思います。

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