皆さんは保護されている動物の里親になりたいと思った経験はありますか?
里親になりたいと思って、誰でもすぐに里親になれるわけではありません。
里親の適性があるかどうか、判断するいくつかの条件が設定されています。
今回はそんな里親になる為にはどうすればいいのか、調べてみました。
里親になる為の条件
実際に保護活動をしている団体の譲渡条件や、保健所から引き取る際の条件などをまとめてみました。
※施設によって条件が違いますので、必ず確認してください。
■ 飼育環境が適切であること
- 完全室内飼育をお願いできること
- 犬の脱走防止対策をしていること
■ 先住犬がいる場合
- 避妊・去勢手術を完了していること
- 先住犬との同居が可能であること(攻撃的でない、など)
※先住犬が多い場合、お断りする可能性があります。
■ 譲渡する際の犬に関して
- 毎年のワクチンやその他予防注射などをお願いできること
- 適切な時期がきましたら、不妊手術及のご協力をお願いできること
- 保護犬ごとに性格や状態が違いますので、お迎えしたい犬の譲渡条件を承諾していただけること
- トリミング犬種の場合、月に1回程度のトリミングをお願いできること
- 迷子札や艦札など、犬が迷子になった際に分かるようにしていただけること
※生後幼い子犬の譲渡の場合、ご希望者のご年齢によりお断りする可能性があります
※成犬の譲渡の場合でも、フルタイムの共働きの場合はお断りする可能性があります
■ ライフスタイル
- お仕事をされていること、また、それに準ずる収入があること
- 長期不在時や、緊急事態に預け先があること
- ペット可の住宅にお住まいであること
■ 家族に関して
- 家族全員が受け取りに賛同していること
- 家族に乳幼児がいないこと
- 家族に妊娠中で出産を控えている人がいないこと
- 家族にアレルギーを持っている方がいる場合、医師の許可を得ていること
■ その他
- 未成年や学生でないこと
- 代理応募の場合、施設の規定に準ずること
※保護犬には、健診では発見できなった疾患が潜在していることをご了承ください。
これら全てに当てはまっている必要はありません。
こういった条件を出している施設をまとめただけですので、詳しくは実際に受け取りをお願いしたい施設にお確かめください。
第一に大切なお願いは、保護したあと、その命を終えるまで適切に飼養する意思が確認出来る事です。
受け取り準備
条件がクリアされたら次は犬を迎える準備が必要です。
トライアルが決まった際にご自宅にお伺いさせて頂き、きちんとお迎え準備がされているか確認します。
具体的には、実際に犬の生活に必要な物が揃ってあるか、準備がされているかの確認になります。
以下一例ですが、参考にしてください。
- 犬の行動範囲内に危険なものが無いか(サークルなどで囲われていても可)
- 危険な場所へいけない様に仕切りがあるか
- 食事環境が整っているか
- 室内温度調整ができる状態か
- ペットシーツが用意されているか
- 睡眠環境がきちんと取れる状態か
- 健康診断などでクレートを使用して安全に運搬できる状態か
- リードを所持しており、散歩にいける状態か
その他、重要視されていなくともあると便利な物がいくつかあります。
(例えば玩具やペットカーペットなど)
全ての要件を満たしている必要はありません。
必要なのは、犬がストレスを抱えることなく、幸せに暮らす事ができる環境である事です。
トライアル開始
受け入れ準備が問題ない場合、トライアルの開始です。
トライアルは正式譲渡を行った際のトラブルを避ける為に行います。
施設によっては受け入れ準備の確認が済めばすぐにトライアルが開始されます。
トライアルでは、これから先を長く過ごしていただく上でお互いの相性だったり、問題が無いかを確認して頂く期間です。
犬との生活がこれから先一生続きますので、それを理解したうえでご家族との相性、犬が快適に過ごせているかを確認してください。
先住犬などがいる場合は、注意深く確認する必要があります。
期間は施設によって、短くて一週間程度から、長くて1ヵ月程度の期間です。
トライアル期間終了後
無事トライアルが完了した場合、最後に希望者の意思確認を改めて行います。
この段階で難しいと判断した、された場合は無理に譲渡を進めないで相談しましょう。
お互いが納得した状態でお迎えできる事がなにより大切です。
まとめ
実際に行動してから譲渡までは時間がかかります。
特に、トライアルはこれからの一生を決める大切な準備期間です。
施設の考えによってはトライアルを行っていない場合もありますので、実際の条件など含め確認してください。
小さな疑問から大きな問題まで、きちんと全てを解決し、お互いがより良い環境で譲渡できる事が大切です。